NEC IX2215の初期設定を行う

こんにちは。

先日、ヤフオクでIX2215が投げ売りされていたので購入してみました。

あとになって見返すために自己流の初期設定手順をまとめておきます。

修正や提案はぜひお願いします。

用意するもの

  • IX2215
  • 電源ケーブル
  • コンソールケーブル(Cisco互換)
  • LANケーブル(5e以上)
  • 最新のファームウェア(v10.7.18)

最新ファームウェアについて

ファームウェアは一般に公開されているわけではなく、申請を行うことによって入手することができます。

「NEC IX 接続申請書」のように検索するとNECが公開しているPDFが見つかると思うので、手順にしたがって申請してください。

印刷してスキャンしてPDFにして申請するという面倒な手順を踏むことになりますが、最新ファームウェアを得るためには仕方ありません。

nec ix 接続申請書 - Google 検索

スーパーリセットを行う

まずコンソールケーブルをPCに接続し、TeraTermなどでコンソールに接続してください。

その状態でIX2215の電源を入れます。

「Loading: ###」のような表示がされている間にCTRL+Cを押します。

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NEC Bootstrap Software
Copyright (c) NEC Corporation 2001-2022. All rights reserved.

%BOOT-INFO: Trying flash load, exec-image [ix2215-ms-10.7.18.ldc].
Loading: ######################### (<=ここでCTRL+Cを押す)
NEC Bootstrap Software, Version 22.1
Copyright (c) NEC Corporation 2001-2022. All rights reserved.
boot[1]>

その後、「cc」「y」「b」の順でコマンドを打つことでスーパーリセットを行うことができます。

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boot[1]> cc
Enter "Y" to clear startup configuration: y
% Startup configuration is cleared.

NEC Bootstrap Software, Version 22.1
Copyright (c) NEC Corporation 2001-2022. All rights reserved.
boot[1]> b

NEC Bootstrap Software
Copyright (c) NEC Corporation 2001-2022. All rights reserved.

%BOOT-INFO: Trying flash load, exec-image [ix2215-ms-10.7.18.ldc].
Loading: ######################################################################################################################################### [OK]


Starting at 0x20000

Configuring router subsystems (before IDB proc): done.
Constructing IDB(Interface Database): done.
Configuring router subsystems (after IDB proc): done.
Initializing router subsystems: done.
Starting router subsystems: done.

All router subsystems coming up.

ホスト名を変更する

configコマンドからコンフィグモードに以降したのち、hostname <ホスト名>でホスト名を変更します。

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Router# config
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# hostname RT-ix2215
RT-ix2215(config)# <= プロンプト名が変わる

ログイン名を設定する

ログインに利用する名前と対応するパスワードを作成します。

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RT-ix2215(config)# username <ユーザ名> password plain 1 <パスワード>

無操作によるタイムアウトを設定する

コンソール無操作が指定時間続いた場合にセッションを切断するようにします。

なお、ここで指定した数値の単位はです。

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RT-ix2215(config)# terminal timeout 30
% Note: This configuration affects after your next login.

NTPによる時刻同期を行う

NTPによる時刻同期が可能なのでやっておきます。

IX自体がNTPサーバーになることも可能なので後々それは設定しておこうと思います。

然ですが現時点ではWANの設定を行っていないため、まだ同期はできません。

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RT-ix2215(config)# ntp interval 3600
RT-ix2215(config)# ntp retry 10
RT-ix2215(config)# ntp server <IP ADDRESS>

LANインターフェースの設定(デバイスコンフィグ)

LANインターフェースの設定を行います。

私はGE1は利用しないのでGE0とGE2のみ設定します。

GE2に設定する場合は0の数字を2に変えます。

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RT-ix2215(config)# device GigaEthernet0
RT-ix2215(config-GigaEthernet0)# speed auto
RT-ix2215(config-GigaEthernet0)# duplex auto

LANインターフェースの設定(インターフェースコンフィグ)

GE2のIPアドレスを指定します。

IX2215で利用するLAN側のIPアドレスを指定してください。

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RT-ix2215(config)# interface GigaEthernet2.0
RT-ix2215(config-GigaEthernet2.0)# show ip address
RT-ix2215(config-GigaEthernet2.0)# ip address 192.168.1.254/24
RT-ix2215(config-GigaEthernet2.0)# no shutdown

設定を保存する

次に疎通テストを行いますが、その前に設定を保存する必要があります。

write memoryコマンドでコンフィグを保存します。

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RT-ix2215(config)# write memory
Building configuration...
% Warning: do NOT enter CNTL/Z while saving to avoid config corruption.

疎通テストを行う

PCとIXをLANケーブルで接続してください。

その後、PCのネットワーク設定をそれぞれの環境にあるように適当に設定します。

  • アドレス: 192.168.1.1
  • サブネットマスク: 255.255.255.0
  • デフォルトゲートウェイ: 192.168.1.254
  • DNS: 192.168.1.254

設定完了後、ターミナルからIXに向けてpingを送信します。

応答がない場合は、show running-configコマンドでIXの設定情報に誤りがないか確認してみてください。

HTTP Serverを有効にする(任意)

IXにはWeb-GUIとよばれるWebから装置を管理できる仕組みがあります。

Web-GUIを有効にするにはhttp-serverを有効にしたのち、ログインユーザを指定する必要があります。

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RT-ix2215(config)# http-server ip enable
RT-ix2215(config)# http-server username <ユーザ名>

IXのGE2に設定しているIPアドレスでWeb-GUIに接続することができます。

WANに接続する

私の家ではケーブルテレビの回線を利用しているため、それに合わせて設定を行う必要があります。

ここの手順については以下の記事でまとめておきます。