VoiceMeeterを使ってDiscordにリバーブをかけた声を送る

リバーブを付けた音声で通話したい

Discordなどで通話しているときに、ふと自分の声にリバーブをかけたくなるときがある。

AG03などのDSP内蔵のミキサーであればボタン一つでつけることができますが、残念ながら現在使用しているオーディオインターフェースでは出来ない。

ハードウェアで無理ならソフトウェアではどうなのか気になったので調べた。

(追記: ここに書いた内容はVSTプラグインを使用したい場合です。単純にリバーブをかけて通話したいだけならVoiceMeeter Bananaではなく、VoiceMeeter POTATOを使用したほうが楽です。)

仮想ミキサーを使用する

VoiceMeeter Banana というソフトウェアが有名らしい。

これが実際に起動したときのスクリーンショット。

VoiceMeeter Banana をインストールすると再生/録音デバイスにそれぞれVoiceMeeter InputとVoiceMeeter AUX Input(録音デバイス側には接尾辞がOutput)が追加されていた。

起動したら、右上のA1を使用している出力デバイスを指定する。

次に、左のHARDWARE INPUT1 を使用している入力デバイスを指定する。

また、Windows のサウンド設定から VoiceMeeter Outputを規定のデバイス、VoiceMeeter AUX Outputを規定の通信デバイスに設定する。

A1からB2まではそれぞれ出力先になっている。

右上のカセットテープのようなものは、その場で録音したり、音声ファイルをそのまま音声に乗せることができる。

Cantabile の設定

リバーブをかけるためのVSTプラグインなどはDAWなどを用いて使用することができる。

しかしながら、Discordを用いる時は大抵ゲームしているときなのでDAWなどはリソースの消費が激しい。

そこで、VSTをホストしてくれるソフトウェアを使用する。

有名なものはVSTHostや、Minihost Modularなどがあるが今回はCantabileというソフトウェアを使用した。

インストールすると、メールアドレスと名前を聞かれるので適当にやり過ごす。

記載したメールアドレスに届くメールにアクティベーションコードがあるので、それを使ってアクティベートする。

この時にアクティベートする製品一覧が表示されるが、(Trial)と書かれていないCantabile Liteを選択する。

うまくいけば、このような画面になる。(もうすでに使用したあとなので、なんかあるけど無視で)

Audio Driver の設定はVoiceMeeter Insert Virtual にする必要がある。

ASIO以外でも問題ないが、MMEはレイテンシが目立つらしい。

多分 ASIO > WDM > MME の優先度だろう。

出力先はこのように設定した。

IN#2 にすることで、VoiceMeeter Banana のHARDWARE INPUT2で扱えるようになる。(正確にはこのあとの作業まで扱うことはできない)

VoiceMeeter Banana の設定

VoiceMeeter Banana に戻って、設定の一番下にあるPATCH INSERT欄のin Left/Right 両方をクリックする。

もしCantabile で違う出力先を指定している場合は、それに合わせる必要がある。

こうすることで、VoiceMeeter とCantabile を接続することができた。

VST プラグインを読み込む

Cantabile でVSTプラグインを読み込ませるの、ノードが出現するので、それらをつなげると使用できる。

ノードをダブルクリックすることで、GUIを開くことができる。

出力先を合わせる

ここが難関。

HARDWARE INPUT1 はマイク入力そのものなのでリスニングしたい場合は、A1を有効にする。

HARDWARE INPUT2 はCantabile で処理した音声が来るので、Discordに流す場合は、B2を有効にする。

HARDWARE INPUT3 は使用していないので無視。

残り二つはA1とB1を有効にする。

もし、今後配信などで通話の音声を除きたい場合は右側からB1を無効にすればよい。

Discord の設定

それぞれ入出力デバイスをAUXがついたVoiceMeeterデバイスを選択する。

おわり

お金をかけずに出来るので気楽にできました。